電解質のバランス

人間などの高等生物の生命を維持するために重要な電解質はナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、塩化物、リン酸、炭酸水素などです。
これらや細胞の内外にあって、バランスを保って浸透圧を維持することで給水や血液のpHの制御、神経と筋肉の活動に影響しているものです。

看護師のための電解質ガイド

ナトリウムは不足すると頭痛、見当識障害、頃眠、痙攣、昏睡などの症状になり、過剰になると頃眠、痙攣をおこしたり、高血圧、腎臓病、動脈硬化を引き起こします。
カリウムは不足すると手足のしびれ、むくみ、高血圧、脱力感、食欲不振などになり、過剰になると不整脈、腎障害になります。

カルシウムが不足すると骨粗鬆症、くる病、骨軟化症、高血圧、動脈硬化、痙攣、筋力低下、イライラ、抑うつになり過剰になると高カルシウム血症となり脱力感、幻覚、昏睡などの症状になります。
電解質のバランスが保たれていれば健康に生活をすることができますが、バランスが崩れてしまうと、場合によっては命の危険にさらされることもあります。

特に日本人の場合には、塩分の過剰摂取によってナトリウムとカリウムのバランスが崩れる傾向にあるために、食生活で注意することが必要です。
電解質のバランスは病気が原因でくずれることもありますが、食事の偏りや、激しい運動で多量の汗をかくことや、薬の飲み合わせなどが原因にあることもあります。